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FAQ

Q. マグネシウムは軽いと言われていますが、どのくらい軽いのですか?

A. マグネシウムの比重は1.74g/cm3と、鉄(7.87g/cm3)の約1/4、チタン(4.51g/cm3)の約2/5、アルミニウム(2.70g/cm3)の約2/3、の軽さで、実用金属中では最軽量です。最近では、純マグネシウムより更に軽い、軽いリチウムを添加したマグネシウムリチウム合金の板材が製造されるようになり、ノートPCの筐体に使われています。

→こちらもご覧ください。
マグネシウムQ&A テーマ「軽量性」(PDF)

Q. マグネシウムは実用金属中最大の振動吸収性を有すると言われていますが、どの程度なのでしょうか?

A. 材料が,耐久限度以下の応力サイクル(振動)を受けたときに、そのエネルギーを熱として吸収または消散させる能力を減衰能と呼び、振動吸収性として使用されています。振動吸収性は合成組成により変化しますが、特に純度の高いマグネシウムほどその性能は高くなります。各種金属材料の減衰係数と強度の関係を下図に示します。

減衰能と強度

→こちらもご覧ください。
マグネシウムQ&A テーマ「振動吸収性」(PDF)

Q. マグネシウムの機械加工を行いたいのですが、切りくずの処理方法に注意が必要だと言われています。どのように処理すればよいのでしょうか?

A. マグネシウムの切りくずの処理方法には、回収して溶解し再生地金にする、薬品等で処理して産廃処分にする、焼却処分にする、などの方法があります。それぞれの処理方法に管理方法も異なります。

一般的な切りくずの保管方法、薬品等を用いた安定処理方法については、こちらをご覧ください。
廃棄物処理の安全対策 ~マグネシウム取扱い安全講習会テキストからの抜粋編集資料~(PDF)
※詳しく知りたい方は「マグネシウム取扱い安全手引き」や「マグネシウム取扱い安全講習会テキスト」のご購入を検討ください。

切りくずの後処理の説明、処理事例については、こちらをご覧ください。
切りくずと微粉末の後処理・処理事例紹介~マグネシウム切削加工マニュアル抜粋編集資料~(PDF)
※詳しく知りたい方は「マグネシウム切削加工マニュアル」のご購入を検討ください。

Q. マグネシウム合金はどのような製品に使用されているのでしょうか?

A. 一番多いのは、自動車部品です。エンジン周辺の部品や、ハンドル周辺の部品によく使用されています。また、ノートPC電子の筐体、一眼レフカメラの筐体・鏡筒部などの電子機器類にも使用されています。最近では、押出で製造された管材を利用した杖などの歩行補助具といった福祉分野でも利用されています。軽量化が求められる分野では常に注目されている材料です。

Q. 軽量材料としてマグネシウムに興味がありますが、燃えやすいと聞いています。どのようなことに注意しなければならないのでしょうか?

A. インゴットや製品のような塊の状態でしたら、そう簡単には燃えません。溶解作業、切屑や微粉の発生が伴う作業に関しては、注意が必要となります。特に水との接触には十分な注意が必要です。作業後は湿式集塵機の使用、水槽への沈殿などで発火を防止します。万が一発火した場合、水の使用は厳禁です。金属消火器、乾燥砂、フラックッスなどを用いて大気と遮断させることがよいです。詳しくは、当会が扱うマグネシウム取扱安全手引きや毎年1-2度開催しているマグネシウム取扱い安全講習会を参考にして下さい。

Q. マグネシウム材料はどこで購入できますか。

A. マグネシウム地金は主に中国から輸入されており、商社が取り扱っていることが多いです。当会にもマグネシウム地金を取扱う商社が会員となっております。地金以降から半製品(板、管、棒、形材)までの素材については、国内に製造メーカーや取扱商社がありますので、当会までご相談いただければご紹介いたします。

Q. マグネシウムの購入価格はいくらですか。

A. マグネシウム地金は主に中国から輸入され、国内では純マグネシウムが300円/kg程度、汎用的な合金地金がプラス50円程度で販売されています。地金以降の半製品(板、管、棒、形材)については、製造メーカーや取扱商社により変動しますので、当会までご相談いただければご紹介いたします。

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