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マグネシウム電池基礎知識
マグネシウム電池とは
マグネシウム電池は正極、負極および電解質から構成され、電気化学反応によって外部に電気を取り出す電池の一種です。身近にあるアルカリマンガン乾電池やコイン電池と同じ原理で動作します。
マグネシウム電池は形状(例:単3型)や公称電圧(例:1.5V)が規定されておらず。要求に応じた大きさや放電性能を持つ製品が市販されています。大型のマグネシウム空気電池は非常用発電機としての利用が期待されています。ガソリン発電機と異なり騒音を発せず排気ガスも出ないため、室内での利用が可能です。
市販のマグネシウム電池は充電ができない1次電池ですが、電解質や負極の交換による連続運転が可能です。また2次電池に向けた開発も進められています。
電池負極としてのマグネシウム
・リチウムやナトリウム等に次いで低い電極電位を示す。
・電気化学等量はリチウムと同等レベル
「マグネシウム電池」における非常用電源としての利点
1. 長期保管性
- マグネシウム電池は使用時に水(食塩水)を注ぐことで作動する。水(食塩水)を入れなければ自己放電が起こらず、かつ保管時の劣化が少なく、メンテナンスフリーでの長期保管が可能である。
2. 環境性
- マグネシウム電池は有害物質を含まない。さらに、負極活物質であるマグネシウム金属は、海水に含まれるため地球上に大量に存在しており、日本国内でも採取可能な金属である。また、発電時に騒音を発生せず、さらに二酸化炭素の排出もない。
3. 安全性
- マグネシウム電池の電解液には食塩水が用いられるため、電解液自身の熱暴走は起こらず、発火や発煙のリスクがない発電機である。
4. 廃棄性
- 使用後に使用者自身が分解し、一般的なゴミ処理ルート(燃えるゴミ)での廃棄を可能とした製品もある。